借金の滞納が続くと、金融機関などの債権者から督促状や催告書などが届きます。中でも「最終通告書」とされるものは、これ以上の猶予は与えられない最後の通告であり、無視をすれば法的措置に発展する可能性が高くなります。ここでは、Yahoo!知恵袋での質問回答事例を参考に、最終通告書が届いた際の適切な対処法についてまとめていきます。

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知恵袋での質問回答事例

最終通告書に関するYahoo!知恵袋の投稿事例から、通告書の送付元や内容、適切な対処法などについて、具体的なケースを見ていきます。

法律事務所名義の通告書

法律事務所名義の通告書が届いた場合、債権回収の最終段階に入ったと考えられます。事務所名を騙る詐欺の可能性もありますが、正当な請求の場合は重大な局面と認識すべきでしょう。

記載された連絡先に問い合わせるなどして、請求内容の真偽をしっかりと確認することが大切です。もし請求が正当なものであれば、指定期限を守るなど誠実に対応する必要があります。

「鈴木康之法律事務所から最終通告が届いた」ケース

質問者の妹が「鈴木康之法律事務所」から後払い代金の最終通告書を受け取りました。これについて回答者からは、①同事務所名を騙る詐欺の可能性がある一方で、②もし本物の通知であれば弁護士名義の通知は重大で、連絡を取って誠実な対応をすべき、とのアドバイスが寄せられています。

「神田お玉ヶ池法律事務所から債権回収の連絡」ケース

Amazon の支払いサービス「Paidy」の未納料金について、「神田お玉ヶ池法律事務所」から最終通告書が届いたケースです。回答者からは、①身に覚えのない請求なら架空請求の疑いがあるので無視しても良いが、②少しでも心当たりがあるなら同法律事務所に連絡して事実確認するのが賢明、とのコメントがありました。

弁護士事務所名義の通知については、正当な請求の可能性もあるため、安易に無視せず、記載連絡先への確認や、別ルートでの事務所の実在確認などを行うことが大切といえます。

後払い決済サービスの延滞と通告書

後払い決済サービスは便利ですが、支払いの遅延や失念はトラブルに直結するリスクがあります。未払いが長期化すると、債権回収の局面で弁護士が介入してくるケースが多いようです。

督促メッセージの頻度が高まってきたら、それは通告書送付の前兆かもしれません。延滞が続くようであれば、早めに債権者や専門家に相談し、適切な解決策を探ることが賢明でしょう。

「後払いを1年以上滞納、最終催告書が届いた」ケース

ある後払い決済サービスの利用代金を1年以上滞納したところ、債権者から「最終催告書」が届いたという事例です。この催告書を放置したケースでは1年経過後も裁判所からの通知はなかったものの、別の回答者からは「弁護士名義の最終催告書は重く、放置すれば訴訟リスクは高い」との指摘もみられました。

「atoneの滞納で最終催告書が届いた」ケース

商品購入代金を「atone」で後払いしたが期日までに支払いできず、約2万円の債務を1年近く放置したところ、最終催告書が届いた例です。回答者は催告書が届くまでの間、債権者の弁護士事務所からほぼ毎日督促のSMSが届いていたこと、最終的には債務を完済して事態の収拾を図ったことなどを紹介しています。

後払い決済は便利な反面、支払いの失念がトラブルに直結するリスクがあります。料金の未払いが長期化すると、債権回収の局面で弁護士が介入してくるケースが多いようです。督促メッセージの頻度が高まってきたら、それは通告書送付の前兆と見るべきでしょう。

知恵袋のまとめ

これらの事例からは、最終通告書への適切な対処法について、次のようなポイントが浮かび上がります。

  • 心当たりのない請求は「架空請求」の可能性があるが、一概に無視はせず、請求内容の真偽をしっかりと確認する。
  • 弁護士名義の通知は、事態が法的手続の直前の段階にある重大な局面と認識すべき。
  • 請求に正当性がある場合は、通告書記載の指定期限などに留意し、誠実な対応を心がける。
  • 債務の弁済に窮する場合は、できるだけ早期に弁護士などの専門家に相談し、解決への糸口を探る。

最終通告書が届いたら、その時点で「このままでは法的手続に発展しかねない」という認識を持つことが肝要です。請求内容の正当性や、実際の支払い能力などを冷静に見極め、適切な解決方法を探っていくことが求められるでしょう。

最終通告書とは

最終通告書とは、債権者から債務者に対し、これまでの督促に応じない場合には法的手段に訴える可能性がある旨を通知する書面です。一般的に、通常の督促を複数回行っても債務の返済がなされない場合に送付されます。最終通告書には支払期限が記載されており、その期日までに指定の方法で支払いをしなければ、訴訟や強制執行などの法的措置がとられるリスクが高まります。

最終通告書を無視するとどうなる?

最終通告書に記された期限までに債務を弁済しないと、債権者が裁判所に支払い督促の申立てや訴訟の提起を行う可能性が高くなります。仮に判決が確定すれば、強制執行により財産が差し押さえられるリスクがあります。

また、長期の延滞が続くと、信用情報機関に事故情報が登録され、ローンや各種契約への影響も出てきます。無視を続ければ、解決はより困難になるでしょう。

法的措置のリスク

最終通告書に記載された期限までに債務を弁済しなければ、債権者はその回収のために裁判所に訴訟を提起したり、支払督促の申立てを行うことがあります。訴訟で債権者側の勝訴判決が確定すれば、その判決に基づいて強制執行がなされ、債務者の財産(預貯金債権、不動産、給与等)が差し押さえられるリスクがあります。

信用情報への悪影響

債務の長期の未払いが続くと、個人信用情報機関に延滞情報(事故情報)が登録されることがあります。いわゆる「ブラックリスト入り」です。延滞情報は原則として完済日から5年以上登録され、その間はクレジットカードの作成やローンの利用、携帯電話の契約などに支障が生じる可能性があります。

遅延損害金の発生

債務の弁済が遅れると、元金に加えて所定の遅延損害金が発生します。遅延損害金の利率は、利息制限法の制限利率(年率15%~20%)が上限とされますが、長期間延滞が続くほど、その金額は膨らんでいきます。

最終通告書が届いたときの正しい対処法

最終通告書を受け取ったら、内容を冷静に確認しましょう。心当たりのない請求なら架空請求の可能性もありますが、安易に無視せず、書面の指定連絡先や消費生活センター等に問い合わせて真偽を確かめます。請求が正当なものなら、期限内の全額弁済を原則とし、分割払いなどは債権者とよく相談します。

請求内容の判断に迷う場合や弁済の目途が立たない場合は、速やかに弁護士等に相談しましょう。早期の対処が、事態の改善につながります。

架空請求の可能性を確認

身に覚えのない請求について最終通告書が届いた場合、架空請求の可能性を疑いましょう。請求内容に不審な点がある場合は、業者との直接のやりとりは避け、最寄りの消費生活センター等に相談するのが賢明です。また、実在する法律事務所の名をかたる事例もあるため、電話番号等を確認し、直接連絡を取って請求の正当性を確かめることも重要です。

時効の成立を確認

最終通告書による請求が、消滅時効(原則として債権の発生から5年、2020年4月1日以後に発生した債権の場合は原則10年)の完成後にされたものであれば、時効の援用を検討しましょう。ただし、時効の成否の判断は法的知識を要するため、専門家のアドバイスを仰ぐことをおすすめします。

支払い期限内の債務の弁済

最終通告書が正当な請求であり、時効の成立要件も満たさないと判断される場合には、指定の支払い期限までに債務を弁済するのが原則です。期限までの一括払いが難しい場合でも、分割払い等について債権者と誠実に交渉することが肝要です。

弁護士への相談

債務の存否や時効の成否の判断に迷う場合、債務の弁済に窮する場合などは、早めに弁護士に相談することをおすすめします。最終通告書は、法的手続の前段階の位置づけにあるため、弁護士を交えて適切に対処することで、その後の展開をコントロールしやすくなります。経済的に余裕がなくても、法テラスの民事法律扶助等を利用できる場合があります。

おわりに

最終通告書が届いた場合、その内容を危機感を持って見定める必要があります。請求に覚えがないときは架空請求の可能性を冷静に吟味し、正当な請求であれば、丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。

どのような事情であれ、弁護士など専門家の助言を仰ぎながら、適切かつ迅速な対処を行うことが肝要です。

参考にした知恵袋記事一覧

以下は、本記事をまとめるにあたって参考にした知恵袋のリンク一覧です。

元記事を見たい場合は参考にしてください。

借金相談は早いほうが得って本当!?

借金問題は誰にでも起こることで、昔ほど恥ずかしいことではありません。

というのも、ネットで検索すると有名人や芸能人でも結構債務整理している人は多いです。「芸能人 債務整理した人

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昔よりも借金相談が身近になったのは、実際そう考える方が増えているからなのかもしれません。

以下は、300万円を高利で借りたときに、返済額を固定して「任意整理をして利息カットをした場合(赤線)」と「普通に返した場合(青線)」の比較グラフです。

※「元利均等返済」「月間返済金額7万円」「利率15%」で計算

シミュレーション
利率15%:返済回数62ヶ月
利息カット:返済回数43ヶ月
完済まで短縮期間19ヶ月
総支払い利息額1,323,461円

お金を借りてすぐに任意整理するという場面はほとんどないですが、利息を払うことで19ヶ月も返済期間が変わってくることが分かります。

とはいえ、これは極端なシミュレーションですので、実際に任意整理をした場面を解説します。

【体験談】身内が行った借金減額相談

以下は、ページ始めで紹介した身内の借金減額報告書です。

身内が任意整理したときの報告書
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